出産レポ(予定帝王切開)
気がつけばブログは立派な3日坊主…。
先日、予定帝王切開で男の子を出産しました。
予定帝王切開のレポはいくつかネットで読んでたのですが結構産院によって方針が違うようなので、私が経験したものを残しておきたいと思います。
■帝王切開になった理由
私は児頭骨盤不均衡という診断を受けて予定帝王切開になりました。
経膣分娩にチャレンジしても良かったのですが、先生にだいぶ難しいと言われたのと無理してなにかあるよりは、赤ちゃんが安全に産まれて欲しいと思っての決断でした。
無痛分娩できる病院を選んだのでそのあたりはちょっとやってみたかったなぁという気持ちがその時は残っていました。
そして入院も手術もしたことがない健康な人間だったので決断したものの手術自体と術後の痛みが怖くて夫にめちゃくちゃ怖いと泣きつきましたが一晩泣いて腹をくくりました。
(いや実際手術なので安全性が高いとわかっていても怖いものは怖くて…)
予定帝王切開の場合、前日からいろいろな制限があるのが一般的なようです。
私の場合は、前日の食事は22時まで、当日は朝8時以降の水分摂取禁止でした。
当日は11時に入院して、14~15時手術開始の予定です。
■手術前準備
術前処置は以下の通りでした。
13時ごろにはすべて終わって準備完了。
1番辛かったのは圧倒的に浣腸…。
・着圧ソックス着用(血栓予防)
・NST(胎児の様子とお腹の張りチェック)
・点滴(水分補給のためとのこと)
・剃毛(地味につらい。)
・浣腸(下痢のすごいバージョンが5分でやってくる)
あとは手術開始を待つだけ!だったのですが緊急手術が1件入り、開始時間が変わりました。個人病院で院長先生が手術するのでこれは仕方ないですね。緊急のかたも無事に産まれたようでひと安心!
■手術前の麻酔処置
16時半過ぎに呼ばれて、まずは麻酔の処置をしました。
胸から下の感覚がなくなる麻酔をうってもらいます。この時に背中を丸めるのですがなかなか体制がつらい…。麻酔の先生からちょっと痛いですとか、冷たい感覚がありますとか説明しながらすすめてくれたのでそのあたりは安心感がありました。
麻酔を打ったあとはアイスノンを当てて下半身に麻酔が効いてるか確認していきます。なにかされてる感覚はあるけど痛覚がまったくなくなる不思議体験でした。
あと手術台に乗るタイミングから全裸だったのですが手術が始まるまで、仰向けの時はバスタオルで隠してくれました。
■いざ手術
麻酔の準備も終わって院長先生が登場しいよいよ手術開始。そういえば「メス」とか手術にありがちな単語は聞こえませんでした。
グロ耐性がないので自分の内臓とか見えたら嫌だなぁと思い、
「血とか苦手なんですけど、わたしから下半身見えますか?」
という質問をしてしまいました。
「布で隠れるから大丈夫ですよ~」
と言ってもらい一安心…。
実際手術がはじまると下半身で何が行われてるかは見えないようになってますが、なんか焦げくさい匂いとかあったので自分の何かが焼かれてるのかなと思い、内心ヒェ~と思いながら天井を見つめて赤ちゃんが産まれるのを待ってました。
しばらくして「頭が見えてきましたよー」という声とともに下半身がめちゃくちゃ揺れる感覚がありました。なんか!すごく!引っ張られている!!
と同時に元気な産声とおめでとうございます!という声が聞こえてきました。
顔を右に向けると産まれたばかりの赤ちゃんが身体を拭かれているのが見えました。
その時にはじめて、本当に産まれたんだなと実感しました。
ただ私の第一声は遠くで処置されている赤ちゃんを見て「し、白い」というなんともまあ感動のカケラもない言葉でした…。
処置が終わった後に顔の近くまで赤ちゃんを連れてきてもらい初対面!そのときは「はじめまして」というかしこまった挨拶をしてしまいました。語彙力がない…。
そのあとは事前に説明を聞いていた通り、眠くなる薬を投入されて深い眠りにつきました。そして目覚めたら病室に戻っていました。夫や両親もいましたか、術後は意識が朦朧としてたのであんまり記憶がありません。
手術自体は18時くらいに終わったようです。
ただ産まれて間もないのにめちゃくちゃ口をチュパチュパさせてる赤ちゃんでした…食いしん坊の予感しかしない…。(今のところめちゃくちゃ飲むので予想通り)
面会は短時間で終了し、術後の処置に入ります。
■術後の処置
術後は30分おきくらいに助産師さんがいろいろチェックしに来てました。
・着圧ソックスと血栓予防に足をマッサージ?する機械
・点滴(痛み止めと水分補給用)
・血圧測定
・なんか指に挟む洗濯バサミみたいなやつ(なんだっけ…酸素が云々だった気がする)
・検温
・胸に心音チェックする機械っぽいなにか
・導尿カテーテル
・腹帯
私は術後血圧がちょっと高くて、熱も38度くらいありました。
結果的に経過は特に問題なかったようで23時ごろに水分補給解禁。
深夜1時ごろに諸々の機械が外され、3時ごろになにか点滴を入れ替えて気がついたら朝でした。
■翌日の処置
朝ごはんが普通に出てきました。これは病院によって方針が違いそうですね。私はおかゆとか重湯ではなく、いきなりがっつり和食の朝ごはんです。味噌汁が体に染み渡る…。恐る恐る食べましたが結構食べられました。ごはんおいしい!
そのあと歩行訓練をして問題なければ導尿カテーテルがはずれて処置用の大部屋から自分の部屋に移動です。
半日歩かなかっただけでよぼよぼでしたがなんとか歩けました。屈むより正しい姿勢のが痛くなかったです。
そして2日目まで朝と夕方の点滴があるため、腕に針は刺さったままでちょっと動きにくかったです。
手術翌日は安静だったので数時間だけ自分の部屋に赤ちゃんを連れてきてもらい、オムツ替えやミルクの作り方などの指導をしてもらいました。
その後は次の日の夕方に抗生剤の点滴が終わり普通の入院生活に戻りました。退院前日に抜糸と抗生剤の処方がされたくらいです。
痛み止めも処方されていたので思っていたよりはダメージ少なめでしたが、寝てる体制から起き上がるのは本当につらくて、そのあたりは術後1週間くらいで徐々にましになりました。
■帝王切開を終えて
帝王切開前は終わった後の痛みに戦々恐々としていたのですが、数日は辛いものの、術後2週間経ってその痛みはほぼなくなりました。今も実家でゆっくり休ませてもらってるのと腹帯のおかげかもしれません。つけてるとくしゃみとかした時の痛みが軽減されるとのことなので、とりあえず1ヶ月はつけっぱなしにしておこうと思います。
最後に…帝王切開での出産はけいちつぶん痛みを上回るくらい我が子がかわいくて、元気に産まれて本当に良かったという気持ちでいっぱいです。
まだスタートラインに立ったばかりなので、ここから先の20年、頑張りつつ、家族3人の新しい生活を楽しみたいと思います。